不適切な表現

2017年4月28日
 古めの映画がテレビで放映された時、
 近頃は、最後にアナウンスが流れたりします。
 「作中、不適切な表現がありましたが、
 作品を尊重し、そのまま放送しました」
 みたいな。

 どれが不適切な表現だったのか分かったためしがないけど、
 まあ、いいことなんじゃないでしょうか。


 1963年の映画で「拝啓天皇陛下様」という映画があります。
 わりと評判が良かった作品みたいです。
 無学な男と後に小説家になるインテリが織りなす
 軍隊生活と戦後を描いたコメディータッチの映画です。

 だいぶ以前になりますがテレビで放映されたのを観ました。
 戦後の場面で、台詞にピー音がかぶせられました。
 ある場面では、ピー音だらけになって、驚くやらおかしいやら。
 訳の分からないシーンになっていました。
 果たして、ピーで消された言葉が何なのか、
 ものすごく気になりました。

 鋭い観察と推理の結果「労務者」もしくは「日雇い労務者」が、
 ピー音で消された言葉と判明しました。
 無学な男が、最後に事故に遭い、小さな新聞記事が画面に出るのですが、
 そこに「労務者」と書いてあったのです(笑)

 今風にいえば、非正規雇用の肉体労働者というところでしょうが、
 当時は、ごく普通に使われた言葉らしいです。
 いつのまにか放送禁止用語になってしまったのでしょう。
 でも、「労務者」を「非正規雇用の肉体労働者」に差し替えたら、
 終戦直後ではなくなってしまいます。

 言葉は時代と共に生きていますから、
 時には、言葉一つで時代を表現することもある訳で、
 ピーピーやれば済む話じゃないですよね。

 そこんところに気がついてもらえたなら、うれしいです。

あなどれない箱

2017年4月26日
 箱は、概ね開けなければ中身が見えません。
 うれしいプレゼントが入っていることもあるけど、
 開けて悔しい玉手箱、ということもあるわけです。

 「箱」といったら思い浮かべた箱が三つありました。
 まず、パンドラの箱。
 ギリシャ神話に出てくる有名な、あの箱ですPretty Renew 銷售手法。

 プロメテウスが天上の火を盗んで人間に与えたことに怒ったゼウスは、
 火の恩恵を思い知らせるために、美しく魅力的な人間の女を作らせました。
 パンドラです。
 火の恩恵と相殺されるのが女って。オイオイ。
 古代ギリシャ人は、女を相当厄介な存在だと思っていたようです。
 それってどーなんでしょう。
 女の身としては、納得しがたいものがあります。

 手みやげに、決して開けてはいけないと箱を渡して、
 プロメテウスの弟エピメテウスに送ります。
 開けるなと言われれば開けたくなるのが人情です。
 浦島太郎は、絶望に打ち拉がれるまで玉手箱を開けませんでしたが、
 パンドラは「あらあ、だって気になるわよね」と開けてしまいます。
 うん、厄介かもしれませんPretty Renew 銷售手法。

 箱からは、ありとあらゆる厄災が出てきちゃいます。
 あわてて閉めたので、箱の隅に「希望」だけが残りました。
 そういうお話です。

 この世の厄災は、女のせい?
 んなわけ無いだろ! と言いたい。


 「星の王子様」に出てくる箱も気になります。
 飛行機乗りの「ぼく」が砂漠に不時着したときでしたっけ、
 星の王子様に、羊の絵を描いてと言われ、描いてはみたものの、
 「そんな羊じゃない」と難癖をつけられたあげく、
 面倒になって描いた箱です。
 その箱には、小さくて長生きする羊が入っているらしい。

 箱は、時に、オールマイティの力があるらしい。
 いいんかい。


 よく分からないのが、猫が入っている箱です。
 シュレディンガーが入れたらしい。
 量子力学の思考実験らしい。
 猫の他にも、ラジウムとガイガーカウンターも入っているらしい。
 おまけに青酸ガス発生装置まで入っているとかPretty Renew 銷售手法。
 物騒な箱なのです。

 粒子の確率分布と観測結果の矛盾が問題らしい。
 重ね合った状態と確率解釈の問題だったりするらしい。

 箱を開けてみるまで、猫の運命は分からない。南無。

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